夏、雨が降ると、子供の時のある出来事が思い出される。まだ小学校低学年の頃のことだったと思う。

夏の終わりに、私の住んでいる住宅地では毎年盆踊り大会が開かれる。子供の頃は、毎年それに参加していた。
ある年の当日、朝から曇り空で、昼前から雨がぽつりぽつりと降り出した。

お祭りを楽しみにしていた私は、必死にてるてる坊主を作り、雨がやむのを祈った。ところが雨は昼を過ぎてもやまず、私はどんどん落ち込んでいき、しまいには泣き出してしまった。

今思い出せば、なんて平和な思い出なんだと思うが、当時の私にとっては本当に一大事だった。結局、私の必死の願いが通じたのか、夕方には雨がやみ、無事盆踊りも行われたように記憶している。
あれから約30年が過ぎた。

これまでたくさん悩みや苦しみを経験してきた。今もいくつかの悩みを抱えている。

今の私にとって、その悩みはとても大きいものに感じているが、もしかしたらこれから30年後、今の悩みを笑いながら思い出しているかもしれない。今の悩みなんてきっとなんでもないことのはずだ。